せいれい乳児院の窓から第140号


 3歳になったKちゃんの話です。先日、Kちゃんと親御さんの面会がありました。3歳になったKちゃんはすごく上手に喋るので、もう普通の会話が成立します。さて、親御さんとの面会に合わせてKちゃんにはKちゃんなりのタイミングがあったようですが、予定したタイミングより早く廊下で親御さんとすれ違ったようでした。ほんの偶然の出来事だったのですが、Kちゃんの中には何か説明しづらい違和感が生じたのか、その日の面会はいつもより緊張した感じになってしまったとのことでした。面会に付き添った職員が、あとでKちゃんにその時の気持ちを確認したところ、すでにKちゃんは担当保育士のMさんに伝えてあったようで、「Mさんに言っといたから、Mさんに聞いて!」と笑顔で応じたとのことでした。この報告を聞いた時、飲みかけのお茶を吹き出すほど笑えました。本当に大人な会話ができるKちゃんです。こどもの吸収力は早く、色んなアンテナが張り巡らされているようですので、不用意な言動でこども達が変な真似をしないよう、大人として十分な注意が必要だよとKちゃんに教えられた逸話となりました。               (院長 常盤秀樹)

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