せいれい乳児院の窓から 第139号

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私が小学生時分の夏休みは、気温が30℃を越える真夏日もまれだったように記憶しています。そんな夏の一日は、ラジオ体操から始まり、午前中は学校のプール、午後はグラウンドで野球をし、夕方は川で魚釣りをしていた覚えがあります。その当時もこどもなりには暑かったと思いますが、それでも日陰に入るとそよぐ風が心地よく、アイスでも食べればすぐに元気モリモリといった感じで牧歌的な風景が思い返されます。また、雨降りの記憶もあまりなく、それはもう毎日、真っ黒に日焼けするまで遊んでいたことを思い出しますが、最近の夏は違いますよね。日中の気温が35℃を優に越え体温近くにまで上がる猛暑日(酷暑日)が当たり前のように天気予報で報じられ、線状降水帯やゲリラ豪雨という言葉が躍ると、外で遊ぶこども達の姿を見かけなくなり、大人も家の中で自然災害の脅威に怯えるようになりました。本当に一体、この先の地球はどこに向かうのか。とても心配になる気候の違いです。将来のこども達に負の環境を残すことにならないように、今、私達に何が出来るのかを考えさせられるこの頃です。                

 (院長 常盤秀樹)

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