法人案内
ごあいさつ
社会福祉法人聖霊病院は、大正3年現在地にヨゼフ・ライネルス神父様により創立され、経営を聖霊修道女会に委託されました。 そして、ドイツ人シスター4人が着任し、弱い立場にある人、病める人達に、献身的な介護と奉仕を行い、地域の人たちに親しまれてきました。
昭和7年、慈善館を併設し県内の貧困家庭、入院患者の子女や孤児の養育、保育に勤め、後に現在の児童施設、愛児園、乳児園、こども園の3施設となりました。
平成18年には聖霊病院聖堂が金沢市指定文化財に、令和4年には石川県指定文化財に登録され現在に至っています。
当法人はキリスト教の愛という言葉を大切に、病院は地域のクリニックや大規模な基幹病院と連携し、地域の方々が受診しやすく地域の方々にとって役に立つ医療を行い、児童施設は3施設がそれぞれの使命を十分に果たし、一人一人が幸せになれるように精一杯努力してまいります。これからも地域の皆様方のご理解とご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
社会福祉法人 聖霊病院
理事長 岩田 章
理 念
法人概要
名 称 | 社会福祉法人 聖霊病院 |
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代表者 | 理事長 岩田 章 |
事業概要 | 愛児園・乳児院・こども園・総合病院の経営 |
設立年月日 | 大正3(1914)年 7月 7日 |
所在地 | 〒920-0865 石川県金沢市長町1丁目5番46号 |
電 話 | 076-216-5900 |
FAX | 076-222-7589 |
職員数 | 255名(2023年4月1日現在) |
組織図
沿 革
大正元(1912)年、ドイツ人カトリック宣教師故ヨゼフ・ライネルス師が北陸地方を巡視した際、人々に充分な医療が提供されていない事実を目の当たりにしました。ライネルス師は、ヨーロッパ、アメリカ等の国を遍歴し、献身的な努力によって募った寄付金を基金に、大正3(1914)年7月7日、現在の地に「聖霊病院」と名付けた医療施設を開設しました。
当時の日本には現在のような保険制度がなく、生活困窮者に対する医療救済が講じられることは皆無でした。当院は、キリスト教の精神に基づき、すべての人に援助の手をさしのべ、一様に手厚い治療を施しました。それが伝わり、県内はもちろん、隣県からも多くの患者が来院し、「ドイツ病院」「お助け病院」と呼ばれ、その存在が広く知られることとなりました。
人々に感謝される一方、この行為は病院経営に大きな犠牲を強いることとなり、財政上の危機は長く続きました。しかし、創立者ライネルス師が東奔西走し超人的な活動を続けたことや、ドイツから派遣された聖霊会シスターの献身的な奉仕によって困難を克服し、今日の基礎を築きました。
大正3年7月 | カトリック宣教師ヨゼフ・ライネルス師によって聖霊病院開設 |
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昭和7年 | 付属救済部「慈善館」創設 |
昭和8年 | 託児および児童福祉施設併設(現在の聖霊愛児園、聖霊乳児院、聖霊こども園) |
昭和13年 | 財団法人に組織変更、軽費診療と救護患者収容社会事業病院となる |
昭和27年5月 | 社会福祉法人に組織変更 |
昭和31年 | 付属准看護学院設立 |
昭和43年 | 金沢聖霊総合病院建替工事完了(鉄筋コンクリート化) |
昭和53年3月 | 付属准看護学院廃止 |
平成27年3月 | 金沢聖霊総合病院建替工事完成 |
平成29年4月 | 聖霊こども園 幼保連携型認定こども園に移行 |
令和元年11月 | 聖霊愛児園 芳斉分園2棟、長町分園1棟 完成 |
令和2年4月 | 聖霊こども園 建替工事 完成 |
令和3年2月 | 聖霊愛児園・聖霊乳児院 本体管理棟 建替工事 完成 |
令和3年9月 | 聖霊愛児園 本体敷地内グループホーム4棟 完成 |
聖霊病院聖堂 【石川県指定文化財】
聖霊病院聖堂は、スイス人建築家マックス・ヒンデル(1887-1963)によって昭和6年(1931)に金沢聖霊修道院の聖堂として建設された木造の聖堂です。
身廊・側廊の壁と身廊のアーチ天井、側廊の交差ヴォールト天井は漆喰仕上げで彩色や絵画が描かれています。下地に葦簀を使用した珍しい仕様で、畳敷きの礼拝空間と合わせてこの聖堂の特徴になっています。平成18年(2006)には金沢市指定文化財、令和4年(2022)には石川県指定文化財に登録されています。
近年は経年による老朽や雨漏りが見られ、文化財建造物としての修理を行うため、令和2年8月に保存整備工事に着手、令和3年12月に竣工しました。建築当初の色彩や形状を踏襲しつつ、新しい技術による構造面の補強、電気設備の更新、空調・消防設備を整備しました。これからも末永く人々の心の癒しとなる聖堂として、沢山の方に訪れていただきたいと思います。
【建築概要】
木造平屋建 238㎡、設計者:M.ヒンデル、施工者:岩永伊勢松